どーなってるの?
講師の頭の中blog
全体的に考えてみる。Part1
2022/11/06

こんにちは、宮川です。
人間、つい自分を基準に物事を考えてしまいがちです。
「服が小さくなった」
なんてついつい言ってしまいますが、実際は「自分が大きくなった」わけですよね。
しかし、自分を基準に物事を考えてしまうと、正しく判断ができないことが往々にしてあります。
主観的に物事を考えること自体は悪いことではありませんが、
同時に「全体的に考えてみる」という習慣も付けておきたい…というお話です。
たとえば「自分が普通にできること」は、つい「他の人も普通にできる」と勝手に考えてしまいがちです。
もちろんこれはただの思い込みです。
しかし、「できる人」は「できない人」に対してつい
「え!?これできないの?嘘でしょ?」
なんて言ってしまいます。
言っている方は別に悪気があるわけでも、バカにしているわけでもありません。
本当にびっくりして、自然に口に出てしまった…というだけだったりします。
だけど、言われた方は当然ながらイラッとしてしまいます。
器用な人ほど「できること」が多いので、
「できない人」に対してそう感じてしまう機会が多くなります。
結果、悪気はないのに相手を嫌な気持ちにさせてしまい、いらぬトラブルを招くこともあります。
人間関係でも、もっと「器用に」なれるといいのですが、なかなか難しいところもあります。
さて、この「自分にできることは他の人もできるはず」というのは言うまでもなく錯覚です。
なぜそう言えるのか?
それは「全体的に考えてみる」ことで明らかになります。
もし「自分にできることは他の人もできる」ということがおおむね正しいとしましょう。
そうすると、自分以外の他の人は「ほぼ全員が自分よりも有能」ということになってしまいます。
ということは、言い方を変えれば「自分という存在は相当無能だ」ということですね。
ホントにそう思いますか?当然そんなことはないでしょう。
したがって、これは錯覚だということが理解できます。
実際には、「自分は普通にできるけれど、他の多くの人ができないこと」がたくさんあります。
逆に「自分はうまくできないけれど、他の多くの人ができること」だってたくさんあります。
「全体的に考える」ことで、そういう自分の長所に気づくこともできたりします。