どーなってるの?
講師の頭の中blog
■なるほど!
2022/06/05

2車線の混んでいる道路をクルマで進んでいます。
なんだか、いま自分がいる車線の方が混んでる?
そんな気がしたので隣に車線変更をします。
でもしばらくすると、また自分が走っている方が混んでいるような気がしてしまう。
「なんかいっつも自分がいる車線の方が混んでない?」
これはクルマを運転する人あるあるなのですが、
こうなってしまう「合理的な」理由を考えてみましょう。
◆
そもそも「どっちが混んでいるか?」を考えるのは、えてして自分が損をしていると感じるとき。
「自分の車線が混んでいない」時には、そんなことを考えないから、
必然的に「こっちが混んでいる」と考えることの方が多くなり、
結果として「いつも自分の方が混んでいる」と考えてしまう…
なるほど、合理的な理由といえるかもしれません。
◆
別の視点から見てみましょう。
道路をクルマが走っている以上、どうしても混み具合にムラは出てきます。
混んでいる方の車線にはたくさんの車が走っています。
それに比べて、混んでいない方の車線には車が少ない。
極端な話、混んでいる車線には100台の車が走っていて、
混んでいない方には5台しか走っていなかったとすると、
「混んでるな~」と感じる運転手が100人、「空いてるな~」と感じる運転手が5人になります。
なので「自分の方が混んでいる」と感じることが多くなるのはある意味当然…
なるほど、これも合理的な理由でしょう。
◆
今度は1台の車に着目して考えてみましょう。
混んでいる車線を進んだ場合、目的地に着くまでにかかる時間は長くなります。
逆に、空いている方の車線を進んだ場合、短時間で目的地に到着してしまいます。
つまり、「こっち混んでいるな…」と感じる時間の方が、
「こっちは空いてるな~」と感じる時間よりも長くなってします。
なので、当然「自分の方が混んでいる」と感じることの方が多くなってしまう…
なるほど、これも理由として考えられます。
どれが正しいのかといえば、どれも正しいのかもしれません。
あるいは全てが間違いなのかもしれません。
だけどそれって実は些末なことなのかもしれません。
大切なのは、物事に「合理的な理由」が見つかると人は「なるほど!」と感じるということ。
そしてこの「なるほど!」と感じることは、とても面白いということです。
だからこそ、勉強においても「なるほど!」をたくさん持てると勉強が楽しくなってきます。