どーなってるの?
講師の頭の中blog
市民権を得る、ということ
2022/05/16

こんばんは、堀金です。
今回は長いですよー!w
トップ画像がなんだか、お分かりになる方はいらっしゃいますでしょうか。
こちら、我が青春のほろ苦い1ページに
今も色鮮やかに残る記憶…トレーディングカードゲーム(以下、TCG)でございます。
画像はネットの拾いなので、個人的に懐かしいものは入ってないですけどw
TCGで一番有名なのは遊戯王、ですかね。
僕は小学生の頃、ポケモンカードからこの世界に入ったクチなのですが
ハマりましたね。
そればっかりやってた気がします。
兄弟もいるので巻き込んでw
やったことがない人には何が何やら全然わからない上に
言葉で説明するとしても絶対に理解されない。
「カードゲームっていうことはそれで遊べるの?」
「トランプみたいなもの?」
こちら、多くのデュエリストを悩ませてきた質問でしょう。
まぁ、カードゲームの面白さはやった人にしかわからないのだと思います。
カードゲームは一緒にやる友達がいてなんぼ、というものなので
ポケモンカードやってても遊戯王やってても、仲間が宗旨を替えるなら自分も、という感じでした。
中3のころに妙に流行ったTCGに、僕も移行したんですね。
トップ画像のMagic the Gatheringです。
遊戯王のカードゲームはこちらを参考に生み出されたものらしいです。
アメリカ発祥のものなんですが…プロリーグがあるくらい、競技人口も多い。
そういや、どれくらいの賞金なんだろうと調べたんですが
優勝者は25万ドル、賞金総額100万ドル、という豪気な世界大会も。
本日の為替相場が1ドル=129.55円だったので
優勝したら日本円にして3000万を超える賞金が手に入る、と。
準優勝以下の賞金総額を合わせると1億を超えています。
まぁ、もちろん 当時そんなことを考えて遊んではいませんでしたけどもw
高1のとき、友達と高校生大会なるものに出場して
3人1チームで…あと1回勝てばBEST8だったような…?w
んー、弱くはないけど普通レベルのプレイヤーだったんじゃないかなw
お子さんがこういったカードゲームをやってるご家庭は頭を悩ませているかもしれませんが…まぁ、お金がかかる。
1パック10枚入りで¥500とかしてたなぁ。
カードごとに価値に差があってですね。
高価で取引されるものは専門のショップで1枚数千円〜十数万、数十万の価値がつくことも。
トップ画像右上のカードで完璧な状態なものは、落札価格1億円だそうですw
(ブラックロータス、というカードです。黒い蓮の花、ですね。そういや、これで結構英単語覚えたな…)
「お金にものを言わせて強いカード揃えれば勝てるんでしょ」とも言われます。
財力で強いカードを揃えることが強者の条件…というあたりは、TCGの常識かもしれません。
個人的には、本当にそれだけのゲームだったらこんなにハマらなかっただろうな、とは思いますけども。
マインドスポーツ、という言葉で紹介されていました。
なるほど、確かに。めっちゃ頭使いますからね、これ。
まぁ、それがまた面白いんですけどね。
さて、そろそろ今回のブログのゴールに向けて話を進めましょう。
当時、僕がこのカードゲームをやっていたころに
【多くの人が知っていたり、やっていたりするものではないものに執着している人々】を指す言葉がありました。
「ヲタク」という言葉です。
その後、マイナスなイメージは薄れて【何か特別なことを愛してやまない人】というような言葉になっていきました。
そして、【自分が知らないものを否定するのは良くない】という良識が世界に浸透し始めたのが昨今なのかと思います。
中3のブームが去って、みんながあまりやらなくなったTCGを
僕は高1になっても続けていました。
学校の昼休みに、新しく高校で仲良くなった友達と遊んだりしていました。
「へ、へぇ〜、そういうのが好きなんだ…」という視線や言葉を向けられても気にしていませんでした。
モテる、とかそういうの全然気にしてなかった時代って恐ろしいもんですねw
人当たりは悪くなかったというか
当時から「社交性のあるヲタクでありたい」などと思っていた僕は幸い嫌われたりはしませんでしたが
「ヲタク」=「キモい」という風潮は、普遍的でした。
だけどずっと不思議だったんですよ。
同じ「好き」でも
アニメやゲームは邪険にされて
野球やサッカーはカッコいいともてはやされる。
今はその理由もよーくわかってるつもりなんですけどね。
アキバ系、とかA-Boyとかいう言葉もありました。
アニメやゲームを好む人たちに対する蔑称です。
もう、全然聞かなくなりました。
学校の放送委員の趣味で「ボカロ」が流れるのも別に普通なことだそうです。
「イイネ」という人の数が増えて、認められた…
「ヲタク」が市民権を得た結果なのだと思います。
中3の社会、歴史で教える大正時代
社会主義者も、小作人も、労働者も、全国水平社も、平塚らいてうさんも
かつて「ヲタク」だった僕には【戦って市民権を得た人たち】に見えます。
(差別など、自己の存在を否定されていた方々と趣味を一緒にするな、と怒られそうではありますが。)
最近でいえば、昔は格闘ゲーム、「格ゲー」と呼ばれていたeスポーツ
日本の金メダル取得で競技人口も増えたスケートボードなども似ているんじゃないかな、なんて思います。
世に知られるまで、評価を受けるまでは随分な扱いを受けてきたんだと思うんです。
自分の好きな何かを、それを知らない人から【そんなことやって何になるんだ】っていう目で見られ続ける。
だけどその逆境に負けないで、自分の好きなもの、大切なものの価値を示して世界に刻みつけた人がいる。
並大抵の努力じゃないだろうな、と頭の下がる思いです。
そのおかげで、認められるようになったものがどれだけあるんだろう。
世間の人気コンテンツの数だけ、僕が知らない英雄がいるのかもしれません。
そういった【世界の認識を変えた英雄】がしてきた努力に
最大限の敬意を払いたい。
努力の大切さを、できれば「努力は大切だ」と唱えることなく
自分自身が、努力することで人生を豊かにしている大人のひとりとして
背中で語れるような大人でありたいと思います。
とりあえず…スマホでダウンロードしたMagic the Gatheringのアプリ
ハマりすぎないようにしなきゃw
や、これ昔好きでやってた人にはたまらない…
全国のユーザーと対戦できるし…
さて、他にも仕事あったんでした!
今日はこれにて失礼します。
仕事しなきゃ!うん!w
堀金でした。