どーなってるの?
講師の頭の中blog
1mあたり1.8円
2021/04/11

先日、2歳の娘と一緒に高尾山に行ってきました。
高尾山は標高599mの山で、よく整備された登山道やアクセスの良さから
年間の登山者数は260万人を超え、世界一の登山者数を誇ります。
ふもとの標高が201mですから、山頂までの高低差は398m。
ただしケーブルカーを利用すれば、標高472mまで上がることができるので、
高低差でいえば全行程の68%もショートカットが可能になります。
さすがに2歳の子どもがふもとから山頂まで自分の足で登るのは厳しいでしょうし、
子どもですから途中で嫌がることも十分に考えられます。
そのようなこともあり、あらかじめ3つのプランを考えておきました。
まずはケーブルカーで標高472mまで登ります。
そのあと
プラン①:ケーブルカーを降りてすぐにある展望台を楽しんだあと、ケーブルカーで降りる
プラン②:本人が元気そうであれば、そこからふもとまで歩いて下山する
プラン③:本人が登りたいと強く言うようなら山頂を目指す
という3つのプランになります。
子どもがどうなっても対応できる、我ながらよくできたプランだと思います。
その3つのプランを用意して、高尾山に到着しました。
天気は快晴、展望台からも最高の景色を見ることができそうです。
ふもとで準備をして、いざ、ケーブルカーの乗り口に向かおうとしたところ
「こっち行く!」
娘が僕の手を強く引っぱります。
それは、登山道の方向でした。
「これからケーブルカーに乗って上まで行くんだよ」
と伝えるのですが、娘は自分で登ると行って聞きません。
ケーブルカーは、たったの490円で楽ができるお得な手段です。
それをみすみす見逃すのは嫌なので、僕も相当粘りました。
しかし、娘は頑として聞き入れません。
仕方なく登山道を登ることになりました。
運動不足がたたり、なかなかにハードな道のりではありましたが、
なんとか僕も娘も自分の足で、標高472mのケーブルカー駅まで登り切りました。
そして展望台を楽しんだ後、ケーブルカーで下山する。
そんな一日でした。
どれだけ考えておいたとしても、予定や計画通りにいかないこともたくさんあります。
それも含めて楽しむのが人生なのでしょう。
ただ、登りで使えば超オトクと感じる490円も
下りで同じ料金を使うと「すっげぇ損した」という気になってしまいます。
あぁ…消えゆく位置エネルギー…