ブログblog
オンライン双方向授業が始まって2ヶ月が経ちました
2020/06/10

こんにちは、宮川です。
聡明舎では、4/7に緊急事態宣言が出されたあと、
翌日の4/8から「Zoom」アプリを用いたオンライン双方向授業が始まりました。
最初の1~2日こそ「接続できない」といったご家庭も何件かあったのですが、
4/10頃には全てのご家庭で「普通に」授業が受けられるようになりました。
授業というのは、生徒たちと一緒に作られていきます。
分からないところがあればすぐに質問ができますし、
もし質問ができなかったとしても、生徒の表情を見ていれば
それぞれの生徒が「理解している・していない」はだいたい分かります。
ですので、あやしい生徒がいれば即ツッコミが入ります。
「誰々さ、ホントはよく分かってないでしょ?」
「…はい(笑)」
「やっぱりな。じゃちょっと違う例で説明するから聞いてて。」
みたいな感じのやりとりが毎日のように行われています。
■
子供達の理解度だけでは無く、雰囲気や疲れ具合なんかも見ながら授業は進みます。
やっぱり生徒達の様子を見て、臨機応変に対応できるからこそ「授業」なんだと思います。
オンライン授業を始めるにあたり、一番の懸念はやはりそこでした。
ところが実際にオンライン授業を始めてみると、通常の授業と変わらない、
いやむしろ子供達の顔がずらりと画面に並ぶので、普段よりも子供達の様子が把握しやすく
また質問に対する返事なども普段の授業と変わらずにやりとりできることに驚きました。
さらに、画像やグラフ、あるいは動画といったものも簡単に共有できるため、
「これ、実は通常授業よりもメリットあるかも…」
とやってみて初めて気がつくことがたくさんありました。
もちろんメリットだけではなくデメリットもあります。
しかし、これまで最大の懸念であった「生徒のノートや課題の状況を直接見ることが難しい」ということも、
全生徒にお願いしている「Google Classroom」の導入により、対応ができるようになってきました。
このように、少しずつ改善をしながらZoom授業を2ヶ月以上続けてきたところ
多くのご家庭から対面授業に近い(場合によってはむしろ良い)というご感想をいただけました。
大変ありがたく思います。
一日も早く新型コロナウイルスの問題が収束し、普通の授業が再開できることを願ってはおりますが、
現状「安全の確保」を前提とした上でできるベストに近い形の授業が進められているように感じています。
もちろん、そういった環境の構築には全ての生徒達とご家庭の協力があったからに他なりません。
改めて感謝を申し上げたいと思います。
■
緊急事態宣言が出された数日後には「普通に授業ができていた」こと。
全く新しい形式の授業方式であるにも関わらず、
多くのご家庭から満足いただける学習環境をご提供できたこと。
先日の堀金先生のブログでも書かれていましたが、まさに「これは奇跡だ」といえると思います。
ホントに「奇跡」だと思います。
その「奇跡」の中の一つ、緊急事態宣言からわずか1日でZoom授業を実現できたことについて、
ひとつ種明かしをしてみようと思います。
実は聡明舎では、新型コロナウイルスが問題になり始めた段階から
こういう事態になる可能性も考慮し、事前に話し合ったり、検討や実験を繰り返していたりしました。
「万一子供達が塾に来ることが難しくなったらどうしようか」
「YouTubeを使って動画の配信はどう?」
「動画配信は授業を補完することはできても、それだけだったら授業とはいえないでしょ」
「そうだね、やっぱ最低限双方の顔を見ながら進められないと…」
「Zoomっていうテレビ会議用のアプリがあるらしいよ」
「ちょっと調べてみよう…なるほど、なんか良さそうかも」
「ちょっとみんなで使ってみようか」
「ほうほう、なるほど、こう使うのか・・・」
「なんかこれ良くない?」
「これいけるかもね!ちょっとみんなにお願いして試しに使ってみようか。」
で、何人かの高校生にも協力してもらって、「授業」をやってみる
「文字は読める?」
「読めるけどちょっと小さいですね」
「これならどう?」
「あ、それなら全然平気です」
「スマホでも問題ない?」
「全然読めますね。」
「内容は理解できた?」
「全然フツーに授業ですよ」
「マジで!?」
「むしろ分かりやすいかも」
実はこんな実験も事前にやっていたんです。
■
確かに「明日からZoomで行く!」と決めたのは突然でした。
にもかかわらず翌日から実際に授業を行うことができ、さらに数日で全ての家庭で
Zoomの授業ができる状態になりました。
まさに「奇跡」だと思います。
でも「奇跡」って実は「必然」の中にあるんです。
何も無いところで奇跡が起きることも確かにありますが、それは奇跡というより「偶然」でしかありません。
ほとんどの奇跡は「必然」の積み重ねであると思います。
そんな話を、僕が高校受験で経験したとある「奇跡」を例にして
YouTubeでも話しているのでよかったら見てみて下さい。
それではまた。